射撃に適した最上のベストを/オリジナル射撃ベスト(株式会社ボウガンさま)

いよいよ12月にはいりまして、石川県も本格的に寒々しくなって来ました。
私事ではありますが、新しいスヌードを買いました。

スヌード?なにそれ??と思われる方もいらっしゃることでしょう。
私もついさっきまで「輪っかになったマフラー」と呼んでいました。。。

数年前から流行ってるようですね。
カジュアル使いもできますし、素材によってはおしゃれ使いも出来るところが人気なのではと思っております。

一言に縫製と申しましても、レディースカジュアルやポリエステルファーのスヌードのようなファッション性の高いものもあれば、もっと機能面や安全面を重視した専門的なウェアなどもあり、もちろん熟練の縫製職人の腕の見せ所となります。

今回ご紹介するのは、オリジナル射撃ベストを製作された「株式会社ボウガン」さまです。

 

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クレー射撃などはオリンピックの時に少し拝見しますが、普段はあまり見る機会もないので、違う世界のように感じますが、このような競技の中にも縫製技術が係っていたりします。

お客さまのこだわりの逸品だけあって、隅々まで手が込んだ職人泣かせな仕様になっております。

 
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[縫製仕様と特徴]

●主要縫製は、ポケット、胸当て、肩当て等、力のかかる部分の縫製は3点千鳥というロック縫製がされています。
この縫製により、身体を被う全体部分とポケット、肩当てなどの浮き上がりや垂れを防ぎ、ベスト着用時の一体感がより増します。

●肩当部裏側縫製では、肩当部分を肩の外側と内側のほぼ中心線からバイアスにして、外側と内側を別々のパーツで縫製します。また、襟部分は袋状の別パーツで縫製します。
据銃時、肩当部分は内から外方向に向かい斜めの力が加わるため、肩当部はよれを起します。
この斜めの力を吸収しベストの肩当がよれず、身体に吸い付くような据銃感を得られるのは、バイアスにした3点のパーツ縫製によるものです。

●肩部は射撃ベストの見逃せない大事な部分で、ここの作り方一つで肩にかかる力が変わってしまいます。
肩部裏側縫製は身頃の襟部分と脇ぐり部分を袋状にした物を縫い合わせています。
襟首や肩に定点的な力が加わらず、肩の襟首側と肩の端でベストを支えており、肩の中央部にかかる圧迫がありませんのでポケットに弾を入れても肩に重みを感じないのです。

●肩当は皮革、共地ともウレタンパッドが縫いこまれています。
皮革は柔らかくしっとり感がありながらすべすべした表面を有するノアールカーフを用いています。
このベストの肩当は、皮革、共地ともに独特の据銃密着感があり、据銃がよりしっくり感じられます。

このベストは決して価格が安いものではありません。しかし高い価格にはそれなりの理由があります。
布地、皮革、縫製、形式を練り上げ、作業工程の多い非常に手まひまの掛かる作り方をしなくては最上のベストは出来上がりません。
身体へのフィット感、据銃のしっくり感、身体への着用負荷の少なさ、ベストが伸びたり型崩れを起したりがなく、拵えのしっかりさは10年以上の使用にも耐えます。

もっと詳しく見たい方は株式会社ボウガンさまのホームページをご覧ください。

まだまだ多くのボウガンさまのこだわりポイントがありますが、その想いを受け、末永く愛されるウェアづくりのお手伝いができれば幸いです。

縫製工場ものづくり工房とオリジナルの競技ウェアを二人三脚で