お客様のオリジナル生地を使った服づくり

伝統的な染色技法「注染 (ちゅうせん) 」で生地を染めており、
染め上げた生地でモノづくりをしている「二の関中染 様」。
今回、オリジナルの生地をものづくり工房に持ち込み、鯉口シャツを製作しました。
二関様二関様

「注染」とは                         

「注染」とは、特殊な防染糊を付けて生地を何枚も重ねた上から染料注ぎ、絵柄を切り抜いた型紙を生地に当て模様を染め上げる技法です。
一枚の布を蛇腹(じゃばら)状に重ね合わせて表から裏から二度染上げていくため、表裏が無くきれいに染め上がるのが特徴です。
独特の風合い、絶妙なタッチや立体感が注染の魅力といえます。
また手作業中心で行われるため、天候や重ね合わせた生地の状態、かける染料の量などで仕上がりが変わるため、ひとつとして同じものは存在しません。
生地洗い生地乾燥

「オリジナル生地」を使った服づくり              

今回、お客様のご要望は、背中心の柄を合わせてほしい との事でした。
説明にもありました通り、お客様が1反1反を手作業で仕上げた生地ですので
1枚ずつの柄の位置にズレが生じてきます。
こうなると、裁断は難しくなります。
柄を左右対称に裁断する為に、1枚1枚の柄を目視で合わせ、重ねるといった地道な作業でした。
そして、その裁断物の柄がズレないように注意しながら縫い合せていくのが熟練の縫製者です。

こうして、
染色されたお客様、裁断士、縫製者、たくさんの職人技が集結した
味わいある粋な鯉口シャツが出来上がりました。

濃口シャツ前濃口シャツ後

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